みさもふブログ

ミーハーな私が、流行ってるモノや気になるモノ、自分の「好き」を発信しているブログです。

雨の日に知らない人が傘を貸してくれた話。ある男性との出会い

ある4月の夕方のこと。

 

帰り道、昼間は晴れていたのに夕方は雨雲が空を覆った。傘を持っていなかったから、少し雨に降られた。

 

4月の夕方に急に降る雨。

傘を持っていない私。

 

こういう状況が重なるとある出来事を思い出す。

まるでドラマのような胸キュンなシチュエーションを。

 

 

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あれは、私が新社会人になりたての4月の新人研修の期間中のことだった。

 

研修を終え、最寄駅から自宅へ向かう帰り道。

 

自宅まであと少しのところで、急に雨が降ってきた。

 

研修中はスーツを着用していたから、「スーツが濡れてしまう、最悪だ。ツイてないな。」と思った。 

 

でも、実際はかなりツイていた。

 

私のどんよりとした気分を晴らしてくれた人がいたから。

 

そう、あの日空から急に降ってきたのは雨だけではなかったのだ。

 

急な雨と共に「ある男の子との出会い」も私に降ってきたのである。

 

 

それは、当時の私(22歳)と同じくらいの歳と思われる男の子。

見た目は草食系男子。

 

彼は私の後ろを歩いていた。

そして、私に近づき折りたたみ傘を差し出して、こう言った。

 

 

「この傘使っていいですよ。僕パーカー着てるからフード被るんで。」

 

 

??!!!!

 

 

え??

 

その時の雨は、土砂降りほどではないがフードで防げるような雨ではなかった。

   

あなたは雨に濡れてしまうのだが……。

なんていう自己犠牲の精神なんだ。

一緒に入りますか?とかならわかるが。 

 

「フード被るから」って言われて傘を差し出されたのは、初めてだ。

 

そこまでして、私に傘を貸してくれると言うのですか?

 

貸すというか、傘だけを私に渡してすぐ立ち去ろうとするような勢いだった。

 

 

(名前も住所も知らないのに返すことはできないし、普通に私だけ傘を使うなんてできないな。)

 

私の心の中はこんな感じだった。

 

 

せっかく親切にしてくれたのだが、やっぱりそのまま受け取ることはできなかった。

 

 

 私は「もうすぐ家に着くんで大丈夫です。ありがとうございます。」と彼に言った。

 

 

そう伝えると、私の言い方が少し冷たかったからか、彼は先に素早く歩いて行った。

 

 

その後、帰る方向が同じだったようで、私はしばらく彼の後を追うように同じ方向に向かって歩いていた。

 

しばらく歩いたあと、彼が後ろにいる私の方をちょっと振り向いた。

 

え、まさか。

 

 

 

彼がこっちに向かって戻ってくる…

 

 

そして、私のところにきて彼はこう言った。

 

 

 

 

「全然、すぐじゃないじゃん!!」

 

 

なぜか急にタメ口で言われた。

 

 

今度は、ちょっとドキッとした。

 

私にこんなことをしてくれるのは、ただ困っている人をほっとけないという彼の親切心からだと思うが、こんなことを言われたらうっかり勘違いしそうになる。完全に反則だ。

 

草食系男子の不意のタメ口攻撃はやばいな。

 

完全にやられた。

 

肉食系男子の馴れ馴れしいだけの初対面のタメ口とは比べものにならない破壊力だ。

 

 

さすがに2回は断れなかったというのもあって、途中まで彼の傘に一緒に入れてもらうことにした。

 

その後4〜5分ほどさっき会ったばかりの知らない男の子と相合傘状態だった。

ちなみに、あまり言葉は交わさなかった。傘にあたる雨の音が大きく聞こえた。

 

それにしても、相合傘とか草食系とかパーカーとかわざわざ戻ってきてくれたとか不意のタメ口とか、自分にとっての胸キュン要素が多すぎるな。

 

 

当時は社会人になりたてで、まだ学生気分が抜け切れていなかった。

私は、一人でその胸キュンなシチュエーション自体を楽しんでいた。

  

 

 

結局、家の前まで送ってくれた。

 

名前も聞かず、お礼だけ伝えて私はそっけなく家に入ってしまった。

 

冷たいやつだと思われたかもしれないな。

 

  

こんなドラマみたいな男女の出会いが急に降ってくるなんて。あの日降っていたものは、雨だけではなかった。

 

 

 

あの時の彼とは、あれ以降会っていない。

 

多分ご近所だと思うが、偶然お見かけすることもなかった。

 

 

 

でも、当時と同じ4月の雨に降られると、つい思い出してしまう。

 

何年経っても忘れない、あの日私に傘を差し出してくれた彼のことを。

 

 

出会いというものは、突然天から降ってくることもあるんだな。

あの日の急な雨のように。